33歳で倒れてから、ずっと病院通いの私の生活 ~腎臓病と虐待と

33歳でめまいを発症し起き上がれなくなる。以後いくつもの病院を行脚し、現在はIgA腎症を治療中。

第十九回 一年かけて十七キロ減量した話

今回は、私が一年かけて十七キロの減量をした話です。

日本でコロナ禍が始まろうとしていた2020年二月。

その頃私は胃腸の調子が悪く、気付いたら体重が四十三キロにまで落ちてしまいました。

身長が百六十一センチでこの体重は、私には危険です。

ベスト体重が五十キロ前後なので、四十三キロでは身体が軽すぎる感じがしました。

その頃取った顔写真が、頬がこけていて怖いです。

痩せようと思って痩せたわけではなく、胃腸が悪くて知らない内に痩せていました。

人は痩せすぎると尻の肉や脂肪が減ってしまい、椅子に座るのと骨が当たって痛くなります。

これが地味にうっとうしい。


そこから胃腸の調子が回復するにつれ、だんだんと体重が戻ってきたのですが、二年くらいかけて、今度は人生でMAXの六十八キロまで体重が増えてしまいました。

要するにリバウンドです。

急激に体重が落ちると、体が危険を感じて、頑張って体重を増やそうとする。

…かどうか、詳しい仕組みは分かりませんが、ダイエットにつきもののリバウンドです。

一か月で一キロづつ、確実に増えて行きました。

コロナ禍ということもあり、ますます外出を控え、運動をしていませんでした。

というか、2015年に体調を崩して以来、ずっと引きこもり気味でした。

いや、生来私は元から引きこもり気味でした。

外が怖く、一番好きなのが自分の部屋で、二週間外出しなくても全く平気、むしろ快適。


六十八キロになった私は、痩せてしまった時より困っていました。

朝起きる時、布団から出るのが辛い。

膝に負担がかかるからです。

血液検査の数値が悪くなった。

悪玉コレステロールの数値が爆上がり。

去年来ていた服がきつくて着られなくなった。

下着から何から、買い替えることになり不経済。

特に好きだったメーカーの服が、一番大きいサイズでも入らなくなり、

「このメーカーはサイズ設定に『デブはお断り』感が昔からあったが、とうとう私も拒否された…!」

とショックを受け、その後は痩せましたが、今も買っていません。


この頃ちょうど腎臓内科に通い始めたのですが、医師からも「痩せた方が良い」と言われ、決意しました。

糖尿病になる恐れもあるからです。

太っているだけで色々な内臓に負担がかかる、その事実が怖すぎる。

人が「痩せよう!」と決意するとき、まずは楽な方法を探します。

食べる量を減らす、ストレッチをする、などです。

しかしそれでは健康的な痩せ方が出来ないのです。

私に課された課題は「健康的に痩せること」で、そのためには方法は「有酸素運動」しかないのでした。

有酸素運動といえばウォーキングですが、私は生来の引きこもり体質。

おまけに寒い時期は長く歩くと、寒冷じんま疹で足が痒くて歩けない。

家の中で出来る運動で痩せるしかない、とYouTubeで検索をすると、もの凄い数の動画がヒットしました。

どうやらコロナ禍での運動不足を解消したい人のための需要が増えたようです。

いくつか試してみて、年齢的に自分に合うチャンネルを見つけました。

ちなみに、自分に合わない、しっくりこないものは続きませんでした。


次回へ続きます。