33歳で倒れてから、ずっと病院通いの私の生活 ~腎臓病と虐待と

33歳でめまいを発症し起き上がれなくなる。以後いくつもの病院を行脚し、現在はIgA腎症を治療中。

第十一回 年齢を重ね酷くなっていく月経と、病院通い生活の始まり⑥ミレーナ使用開始

前回の続きです。

2019年ごろ、倒れて三年くらい経った頃、めまいや吐き気はだんだん収まってきてマシにはなってきていたものの、月経が最高潮に悪くなっていました。

月経時と月経前から、とにかくお腹が痛い。

激しい頭痛が半月ほど続く。

酷いPMS。

排卵痛も悪化して、一週間ずっと痛い状態でした。

排卵痛の時の方が、月経痛の時よりも寝込んでいました。

しかも排卵痛には鎮痛剤も効かない。

月経痛に対しては、お腹にカイロを貼るとラクにはなるタイプなのですが、それが出来るのは一年の内で十月から四月の間まで。

つまり寒い時期にしかカイロを貼れないし、貼っていても皮膚が熱さで痒くなったり、火傷しないようにハンカチでくるんだカイロをスパッツと腹巻きの間に挟むという状態がとてもうっとおしい。

婦人科でエコーをしてもらっても異常は何も無いのですが、それでもこの状態です。

その頃飲んでいた漢方薬だけではどうしようもなくなっていたので、ネットで調べていたら、ちょうど「ミレーナ」というものがあることを知りました。

ミレーナとは子宮内に装着する避妊具で、IUSとも呼ばれています。

これを子宮内に挿入することで、黄体ホルモンが放出され子宮内膜の増殖を抑える働きがあります。

そのため、避妊に効果があり月経が軽くなるという一石二鳥のものです。

早速ミレーナを奨めている病院を検索、受診しました。

婦人科の治療はかなり個人差と相性があるので、「やってみないと分からない」の精神で試してみます。

受診した病院では、経産婦で無くてもOKということで、受診したその日にミレーナ挿入となりました。

子宮口あたり?にちゃんと麻酔もしてくれました。

私の場合はですが、子宮に入れたときの感覚は「軽めの月経痛ぐらいだな」でした。

この痛みも人によって感じ方が様々なので、激痛で入れられない人もいるそうです。

あとは先生の手技がお上手だったのだと思います。

ほんの五分くらいで終わりました。

そのあとは数時間、月経痛のような痛みがジンジンしていました。


そのあと月経はどうなったかというと、毎月少しずつ経血量と痛みが少なくなり、以前よりは楽になりました。

でも、私は元々子宮の大きさが小さめらしく、月経以外の時にも子宮に痛みが少しあり、違和感(のような異物感のような)もありました。

PMSに対しては漢方薬も出してもらい併用していました。

ミレーナは一度挿入すると、五年間はそのままでいいという優れものです。

でも、解決できない問題がありました。

それは、酷い頭痛です。

そしてPMS。

子宮の痛みにはかなり効くと思いましたが、頭痛とPMSには効果無しかも、でした(個人差があります)。

ミレーナは二年間使っていたのですが、その間に上記の二つがかなり悪化して、一ヶ月に一日しか元気な日が無いという最悪な状態にまで陥りました。

いつも身体が重く、どよーんとしている感じ。

午前中は大体寝込んでいる。

夏は湿気に負けて、元気が全く出ない。

逆流性食道炎適応障害は大分落ち着いている(薬のおかげで)けど、月経関係がかなり酷い。

私のQOLが・・・最悪だ・・・こんな状態を我慢して生きているわけにはいかねえよ・・・!

ということで婦人科の先生に相談しに行きました。

そのとき年齢は三十九歳になっていました。

ホルモン量を調べてもらったら、標準よりかなり少ない数値が出ました。

なんでこんなに数値が低いのか原因は分かりません。

努力して増やせるものでも無い。

それだけでも、身体にこんなに影響が出るのかと思いました。

同世代や今まで接してきた女性たちの中で、こういう状態の人っていたのかな?

皆、元気に社会生活を送れているのかな?

多分、私のような状態の人は多くはないけど存在していて、主婦として家庭にいたり、外に出られなかったりして、世間にカウントされていないのではないか?と思います。

「女性の引きこもり」という特集をテレビで見ましたが、女性特有の身体の問題から来る理由で引きこもっているという人は出ていませんでした。

本当は結構存在していると思うけど。

無かったことにされたくないので、私は今ここに記しておきます。

女性の身体であることから来る特有の問題は、自分の意志でどうこうできるものではないから、余計に辛いです。

月経がいつ来るかなんてコントロールできないし、ホルモンバランスが整うかなんて体質次第だし、治療薬があっても全員が飲めてすべて解決!とはならないし、自分の身体なのに何一つ思い通りに出来ない。

理不尽な身体だなと思います。

生きづらい身体だと感じます。

そういう身体を持ちながら、社会生活との折り合いを付けていかなければならないんです、女性は。


第十三回へ続きます。(第十二回はちょっと寄り道です)