33歳で倒れてから、ずっと病院通いの私の生活 ~腎臓病と虐待と

33歳でめまいを発症し起き上がれなくなる。以後いくつもの病院を行脚し、現在はIgA腎症を治療中。

第四回 今年前半の入院歴②

前回(今年前半の入院歴)の続きです。

 

喉の手術のように、ホイっとすぐに手術出来るのかなと思っていたら大間違いでした。

なんと子宮全摘手術の前に、一ヶ月ほど閉経状態にするホルモン剤を飲まなくてはならないという。

私は一ヶ月でしたが、子宮筋腫が大きいのを小さくして手術に挑む方などは、半年も飲まないといけない方もいるという・・・

この薬はかなり辛かったです。個人差はありますが、偽閉経にするというのはつまり、更年期の症状が現れるということです。

女性ホルモンのバランスに関しては、私は本当に良かったためしが無いので、正直「飲みたくねーなー」という思いでいっぱいでした。

飲んですぐに、やっぱりほてりやダルさ、手の痛みなどが出たので、早速婦人科の先生に訴えました。

この辛さを緩和する薬は何か無いのかと。

恐らくその病院の診療方針によるのでしょうが、私の受診した婦人科では「無い」との回答でした。

ネットで調べたら「何か」はあるみたいだけどね・・・

途中でこの薬を飲むのを止めた人はいますか?と質問したら「いないです」とのこと。

ホント?こんなに辛いのに?

ほてりが続くと、不眠になります。急に熱くなって、寝られないからです。

こんな状態を半年続けたとしたら、何か別の症状がでるんじゃないですか・・・?ということは言っても無駄だろうと思い、言いませんでした。

こういう女性特有のマイナートラブルや症状って、婦人科ですら軽視されがちなのをずっと感じて生きてきました。

ありとあらゆる場面においてです。

医療を受ける際の平等性は高いと言われていますが、それは本当でしょうか?

私は違うと思います。

これについては別の回で書きます。

 

女性は我慢強い人が結構います。

十代から月経が始まり、女性体育教師とかに「生理中でもプール入れ!」「水中では血は出ない!(実際は普通に出る)」と根性論を浴びせられ続けてきた弊害。

「女性なら耐えられるはず」という一度も月経が来たことの無い人が放つ迷言。

 

私はここに宣言する。我慢も出来ないし、耐えることも大っ嫌いだ!!私は私のために治療する!それだけだ!

 

こんな辛い薬を飲まなきゃいけないけど、子宮を取るためには通らねばならない。

長年「我慢」してきた月経の辛さとオサラバするために、あと少しだけ「我慢」するか・・・。

そんなこんなで五月。奇跡的に個室に入院することが出来、無事に手術を終えました。

やっぱりキツいのは術後です。体質的なものなのか、手術後すぐに麻酔が切れるのでお腹が結構痛い。

当然一晩中眠れない。看護師さんに積極的に痛み止めをお願いする。

でも、この痛み・・・生理痛より全然マシな痛みなんですけど!?

生理痛の酷さ、どんだけー!!術後より痛かったのかよ!!

生理痛を耐える必要なし、と改めて強く思った次第です。

術後一日目、先生の診察。回復が早いと言われました。

これは多分、普段軽い有酸素運動を持続していてある程度体力を付けていたからだと思います。

他に大変だったのは、喉がむせないようにすることでした。

病室はクーラーが入っているので喉が乾燥しやすく、全身麻酔の時にまだ治りきっていない喉に挿管した傷が少し出来たため、非常にむせやすくなっていまいた(加湿器無し)。

結局三回くらいむせましたが、たった二センチの腹腔鏡手術の傷がすごい痛み・・・!

他の穴だけ開けた三カ所の傷は平気なんですが、切開したところだけがむせたときに激痛でした。

内側から刃物で刺されているような感じ。刃物で刺されたことは無いですが、こんな感じかな?と思いました。

手術翌日から自力で歩き、トイレに行き、ベッドから起き上がる度に傷が痛い、という日々を過ごしだんだんと鬱屈した気分になってきました。

痛み自体は日に日に良くはなっていくのですが。

それで個室の窓を開けてみました。どの窓も十センチくらいしか開きません。

やっぱり飛び降りられないようになっているんだな~と納得。

窓の下の保育園で、ちびっ子たちがお庭遊びをしていました。それで少し元気が出ました。

とうとう夫に、読むと明るい気分になれる漫画を差し入れしてもらい、それを読んでやり過ごすことが出来ました。

一週間の入院を経て、やっと退院出来ました。