特別お題「わたしがブログを書く理由」
わたしがブログを書く理由は、今年、IgA腎症という難病を告知されたことがきっかけでした。
このままだと腎機能はあと二年しか持たない、人工透析になるという事実を知ったら、書きたい衝動がブワーッと出てきました。
まだ四十一歳です。死を宣告された訳では無いんですが、宣告されたようなものだな、と思いました。
東京国立科学博物館に展示されていた、谷中で発見された江戸時代の女性のご遺体(ミイラ)のことを思い出したからです。
彼女は三十六歳で歯槽膿漏が原因で亡くなったと書いてありました。
そのときの衝撃と病気を告知された今の私の衝撃がリンクしたのです。
私は結婚してから八年間、精神的なものや身体の疲れ、重い月経、そして腎機能の低下から体調を崩し倒れ、三十三歳から通院生活をずっと送っている人間です。
今の時代だからこそ通院してなんとか生きていけているけれど、江戸時代だったら死んでてもおかしくないんだな、と思ったら急に死生観がハッキリクッキリと見えてきて、頭の中で言いたいことが浮かんで止まらなくなってきて今にも漏れそうなので、ブログに書いてみることにしました。
今年前半は腎生検から始まり三回の入院を経験しました。その他、重い月経の治療経験のことや倒れた原因など、ブログに書いて残したら同じ思いをしている方の役に少しは立てるかなと思いました。
今はIgA腎症の治療も終盤で、それが終わったらあとは腎機能がどのくらい持つかというところです。
体調は明らかに良くなりました。
最初は腎臓病のことを書こうと思っていたのですが、人生を振返って、倒れたときの原因の一つだった親に虐待された過去も全部書きたい、ていうか芋づる式にすべては関係しているので書かなきゃ。
この衝動は止められません。一度「死ぬかも?」と思ったら、世の中が変わって見えた。今まで見えなかったことを嫌でも見る機会が増えた。
私は個人の体験談が好きです。
特に、今まで取り上げられることの少なかった、女性の人生に関する個人の物語に興味があります。
ブログやSNSが使えるようになったおかげで、多くの人が個人の体験を発信できるようになりました。
その声が沢山集まることによって、大きな力になっていく。
世の中の価値観を変える、ムーブメントが起きていく。
誰かの体験談に助けられ、お互いの声が支えになる。
それを日々、感じています。
私もその片隅でブログを書くことで、誰かのためになったら良いな、と思っています。